
たかが習い事、とはいえ、経営者がいくら理想を掲げても、実際にこどもに接する指導者が未熟では、安心してこどもを預けられません。
また、既に習っているお子さんの
「始めた当初よりやる気が感じられない」
「嫌々通っている」
「やめたいと言ってきた」
などの悩みの原因として、指導者と合わない為に能力が伸びづらかったり、せっかくのやる気が失せてしまっている可能性があります。
指導者にも多種多様なタイプがいますので、本人の良いところを見つけて伸ばしてくれる指導者を選ぶことで、親としても安心して任せることが出来ます。
良い指導者を見つけるポイントは何でしょうか?
信頼できる指導者の特徴とは?
様々なこどもに対応出来るスキルがある
自分でアピール出来るような積極的な子や、指導者の指示を素直に聞く子ばかりに目をかけているようでは、プロとは言えません。
消極的な子や目立たない子にも常に目を配り、それぞれに合った方法で声をかけ、能力を伸ばすきっかけを掴もうとする姿勢を持つ指導者を見つけましょう。
指導者自身も自分の課題に向かって切磋琢磨している
例えばピアノやダンスなどの発表会で、病気などの特別な事情も無いのに、子どもだけが発表して指導者は舞台に出ない、という教室もあります。
しかしこれでは、こども達は何を目標にして良いのかわからなくなってしまいます。
指導者自身も舞台の為に練習し、目標に向かって努力する姿こそが、子どもを「先生みたいになりたい」と奮起させ、夢を持たせます。
過去の教え子や自分の経歴などを誇示しない
過去にどのような経歴があろうと、現在教えている子ども達には関係ありません。
過去に執拗にこだわるのは、現在の指導に自信を持てない表れである可能性が高いと言えるでしょう。
指導者の実績は、保護者にとっては教室を選ぶ基準になります。
でも、重要なのは、そのような経験を活かした指導を現在も展開できているかどうか。
また、指導者が携わった教材の購入などをしつこく勧誘したり、強制的に買わせるような指導者は避けた方が良いでしょう。
こどもの名前をきちんと覚える
基本ですが、大切なポイントです。こどもに興味があり、よく見ている指導者程、名前をきちんと覚えようとし、実際覚えるのも早いのです。
保護者と積極的にコミュニケーションがとれる
特に未就学児から小学校低学年までは、保護者との連携は必要不可欠です。
- 保護者からの質問や疑問に誠意を持って答えているか
- 問題が起きた場合の解決法を明確に開示しているか
- 説明はわかりやすいか
- クレームへの応対は適切か
などの保護者への対応をよく観察しましょう。
こども本人と相性の良い指導者を探す
実際に通ってみないとわからないことも多いのですが、既に通っている園や学校の先生との関係を参考に、習う子ども本人が、日常的にどのような先生を好んでいるのかを観察してみましょう。
例えば、
- 積極的で物怖じしないタイプの子
→若くてエネルギッシュなタイプの指導者 - 人前に出るのが苦手で物静かなタイプの子
→物腰の柔らかいベテラン指導者 - マイペースでこだわりが強いタイプの子
→論理的で冷静かつ子どもの意志や自主性を重んじる指導者
といった組み合わせが、相性の良いことが多いでしょう。
事前に必ず見学及び体験を!
これから習う場合はもちろん、既に習っていて指導者の変更を希望している場合も、必ず見学などして事前に確かめましょう。
重要なのは、「友達が良いと言っていた」「1番人気がある」といった他人の評価をあてにしすぎないこと。
習う本人の希望を大切にし、実際のレッスン・授業の雰囲気や生徒の反応などもよく観察しましょう。
また、せっかく気に入った指導者が見つかっても、教室や入会のタイミングによっては、体験や見学した時と違う指導者のクラスに割り振られてしまうことも。
入会前に、必ず担当の指導者は誰になるのか、変更する可能性はあるか、また合わない場合に変更が可能かを確認しておきましょう。
どんなに良い指導者と思って入会しても、必ず疑問や不安は出てくるものです。
良質な指導者であれば、生徒や保護者の相談には親身に応えてくれるはずですので、遠慮なく声をかけてみましょう。
ただし、指導者はいくつもクラスを掛け持ちしている場合が多いので、質問内容は簡潔・具体的にするように心がけましょう。