
もしかしたら、何年も通うことになるかもしれない教室。
気候の良い日ばかりではありませんし、荷物が多い日があったり、途中で体調を崩すこともあるかもしれません。
無理なく長続きさせるために、「教室選び」はとても重要です。
これから習う場合はもちろん、既に習っている場合も教室の環境を見直すヒントになるかもしれませんので、以下の点を参考にしてみてください。
習うのは本人!
まず、何より大切なのは、「お友達が良いと言っていた」「上の子が伸びた」など、本人以外のこどものケースを当てはめすぎないこと。
習うのはお友達でもきょうだいでもありません。
まずは本人の気質や伸び方などをよく観察し、それに合う教室を探しましょう。
ポイント1:指導方針をチェック
例えば水泳教室だけを例にとってみても、「一流選手を育てる」「初心者でも楽しく」など教室やクラスによって目標が違い、それと共に指導者のカラーも変わってきます。
また、「集団(グループ)指導」か「個別指導」か、「レベル別」か「年齢別」か、または「レベル・年齢関係なく全員参加」など、教室によって方針が様々です。
以下、こどものタイプ別に適していると思われる教室を挙げてみますので、参考にしてみてください。
- 闘争心が強く、負けず嫌い
- 何事も1番になりたがる
- 物怖じせず積極的
→たくさんの子どもを競わせて伸ばす方針の教室
- マイペースで他人のことをあまり気にしない
- 納得いくまで1つの事にじっくり取り組みたい
- 人前に出るのが苦手
→個人指導でこども1人1人に合わせた指導をする方針の教室
- 人と競うことには余り関心が無い、好きではない
- お友達と楽しくわいわいと過ごすことが好き
- 集団の中ではムードーメーカー的な存在になることが多い
→少人数で、レベルに関係なくみんなで仲良く楽しむことを目的とした教室
ポイント2:安全性と費用
安全性について
未就学児の送迎は必須ですが、小学校に入ると、近所であれば1人で通うことも多くなってきます。
また、習い事の多くは平日の夕方に時間設定をしてありますので、夏はまだ明るいうちに帰れても、冬になると真っ暗になってしまうことも。
万が一、災害や事故が起きた場合のことも考慮し、出来れば徒歩で通える範囲が理想的です。
教室の非常事態の対応や、日頃から訓練をしているかどうかなども確認しましょう。
繁華街や、人通りの少ない路地を通る道はなるべく避け、遅い時間になった時に迎えに行けるかどうかなどもあらかじめ考えておきましょう。
公共交通機関を利用する場合や自転車で通う場合、ルールやマナーについてよく話をし、事故を防ぎこどもを不安にさせない為にも、慣れるまでは保護者も付き添って通えるとよいでしょう。
費用について
現在日本では、幼児〜小学生の習い事1つあたりの平均的な費用は5000〜10000円程度、子ども1人につき2〜3個程度の習い事をしていると言われています。
教室によっては、基本の月謝以外に会費・発表会などの臨時費用・教材費・場合によって別途の個人指導費などがかかることがあります。
余りにも月謝以外の費用がかかったり、勧誘の多い教室は要注意。
家計から習い事にどの程度まで投入できるかをあらかじめ決めておき、余分な出費は抑えるように心がけましょう。
尚、学年が上がると時間帯が遅くなったり、費用が上がることもありますので、入会前に必ずチェックしておきましょう。
ポイント3:教室の雰囲気
求心力があり、こどもの伸びが良い教室には、
- 子ども達の笑顔が出る場面と、集中して真剣に取り組む場面とのメリハリがある
- 休憩やレッスン以外の時間に、生徒の方から指導者に声をかける姿が見られる
- 明るく整然として清潔な印象を受ける
- 部屋の大きさに対して生徒数が多すぎない
- 電話や受付の応対が迅速丁寧
などの要素が見受けられます。
見学や体験の際には、指導の様子だけでなく、それを受けている生徒の表情や言動にも注目し、実際に本人がそこでレッスンを受ける様子を想像してみましょう。
特に大手のスクールでは指導者の数が多く、多種多様な生徒が集まるため、教室やクラスによってガラッと雰囲気が変わる場合があります。
教室によって差が出ないように指導者への教育を徹底しているスクールもありますが、逆に教室によって指導法が変わることさえあります。
通える範囲で候補がいくつかある場合は、出来る限り見学や体験をし、可能であればレッスンの行き帰りの生徒達の様子などもよく観察してみましょう。