
2歳と言えば「イヤイヤ期」。
そして、「こだわり」も強くなる時期です。
これは「もう赤ちゃんじゃない!」「何でも自分で出来る!」という主張の表れであり、自立に向けて正常に発達している証拠です。
しかし、こどものイライラほどママを疲れさせるものはありません。
こんな状態でどうやって遊べばいいの?と頭を抱えてしまうことも多いのでは。
キーポイントは「気が済むまでやらせる」こと!
発達をうながし、親子ともに笑顔になる遊び方とは?
2歳の発達と遊び
- 1歳に比べて格段に運動能力が高まり、走る、またぐ、両足でジャンプする、足を交互に出して階段を上るなど、自分の身体を自分の意志でよく動かせるようになる。大人より先に歩きたがる。
- とはいえ、まだまだ気持ちに身体がついて行かないため葛藤し、解決できないと癇癪をおこす。
- 手を洗う、靴を履く、ボタンをとめる、ハサミを使いたがる、大人の家事や仕事の真似など、身の回りの事を自分でやりたがる。
- ままごと遊びが始まる。
- クレヨンをしっかり持ち、円や色々な腺を描く。
- 積み木、ブロック、型はめ、粘土など、手先を使った遊びに興味を示す。
- 音楽に合わせて踊ったり歌ったりすることを楽しむ
- 友達に興味があるが、関わり方が未熟なためすぐに喧嘩に発展。
2歳の頃は、まだ「遊び」と「生活」の区別がはっきりとはありません。
「小石や木の実などをいつまでも拾って歩く」「階段を延々と上り下りする」「作ったり壊したりを何度も繰り返す」など、大人にとっては無駄に思える事をたくさんしますが、これは、子どもが結果より過程そのものを楽しんでいるためです。
この時、こどもはこどもなりに、その動作をやり遂げたくて集中しています。
大人はつい「完璧さ」「効率の良さ」「結果の善し悪し」を求めてアレコレ指図してしまいたくなりますが、これはNG。こどもを混乱させ、集中力や根気、自分の頭で試行錯誤する能力の発達を妨げてしまいます。
2歳児は、まだ自分の気持ちを言葉で説明できません。大人の役割は、こどもが「なぜそうするのか」をよく観察し、隣でその過程を見守ること。
できるだけ見守りサポートするのが重要
何かと癇癪を起こしやすい時期ですが、こどもの行動をよく見て「何に困っているのか」「どう助ければ良いのか」考えてみましょう。
「頑張っているのにうまく出来ない」「うまく言葉にできない、何といえば良いかわからない」「欲しい物がある」「空腹」「眠い」「体調が悪い」など、必ず理由があるはずです。
頭ごなしに叱ったり、無理矢理やめさせたりせず、本人が納得出来るようにサポートしてあげましょう。2歳児は、納得してしまえばウソのように機嫌良く遊びだしたりするものです。
酷く泣いてパニック状態の時や急いでいる時などは、いったんその場を離れ、落ち着いてから「○○したかったんだね」「また今度やろうね」など、子どもの気持ちを認める声かけをしてあげましょう。
2歳児におすすめの遊び
工作
ちぎり絵(うすめの色紙や広告などをちぎって画用紙に貼る)、絵の具あそび、ハサミでひもや紙を切る(はじめは大人と一緒に) など
手先を使った遊び
ひも通し(厚紙に穴を開け、ひもを通す遊び)、積み木、シール貼り、型はめ など
おそと遊び(安全にはよく注意して)
おいかけっこ、かくれんぼ、ブランコ、鉄棒にぶら下がる、階段の上り下り、段差からジャンプする、木の実や石を拾う など
新聞遊び
たくさんちぎって音や感触を楽しんだあと、ゴミ袋にいれてしばり、ボールとして遊ぶ。
感覚を刺激する遊び
粘土、水遊び、砂場遊び、どろんこ遊び、シャボン玉、手形とり、ボールプール、シーツやタオルでハンモック(2人の大人が両端を持つ)、虫や動物に触れる など
ボール遊び
キャッチボール(なげたり、転がしたり)、サッカー、ペットボトルをピンにしてボウリング、的あてゲーム、頭にのせて落とす、どこかにかくして探す など。既成の物が無ければ、ふうせんを使ったり、新聞紙や布を丸めるなどすれば、作る過程も楽しめます。
おすもう
室内なら布団や畳の上で。屋外なら芝生や公園が良いでしょう。
ごっこ遊び
色んな椅子を並べて、バスや消防車なども乗り物ごっこを楽しむ、段ボールで家を作って隠れ家ごっこ、箱などを並べてお店やさんごっこ など。
お手伝い遊び
床やテーブルを拭く、食器を運ぶ、お米を計る・洗う、野菜を洗う、ガラス窓を窓ふきで拭く、コロコロでごみを取る、靴を並べる、窓の開け閉め、肩たたき、大人に靴下をはかせる、言われたものを持って来る・持って行く、 など
音楽遊び
CDをかけたり、楽器をならしたりして歌ったり踊ったりしましょう。
全身を使った運動にもなり、ストレス発散にも効果的です。
イヤイヤ期は親も大変だけど
2歳児との関わりには、とにかく忍耐力が要ります。親の方が泣きたくなってしまうことも、たくさんありますよね。
たまには、すいている時間帯をねらって、広い公園や児童館などに連れて行って自由に遊ばせましょう。
こどもが嬉しそうにはしゃぐ姿をみるのは親の一番のエネルギー補給になります。
また、1人遊びに夢中になっている時は、脳や感覚器官がフル回転して発達している大切な時間です。出来るだけ邪魔せずに見守り、その隙に家事をこなしたり、疲れていたらママも休みましょう。
イヤイヤ期は、いつか必ず過ぎ去ります。後になればとても愛おしい思い出となるでしょう。
お互いになるべくストレスを溜めずに、思いっきり遊んで乗り切りましょう!