
2歳になると、ずいぶん行動範囲が広がります。
同時に、自我が強くなってきて、親の思うようにならない時期でもあります。
遊びに夢中だとおもったら、急に「お腹空いた!」と言い出して困ってしまう事はないですか?
特にお昼ご飯は、少し眠くなってきていることもあり、準備に時間がかかると愚図りが酷くなって支度もままなりませんね。
こんな時、お弁当があれば安心です!
簡単で食べやすいお弁当の作り方をご紹介します。
お弁当の注意点
幼児の食べる物ですので、衛生面によく注意しましょう。
- 清潔な手、道具で作業する
- 作って2〜4時間以内に食べ切る
- 汁気、水気、油の多いもの、練り物は傷みやすいので出来るだけ避ける
- 生物や卵は必ずよく火を通す、作り置き品は使わない
- 既製品(パンなど)は新しいものを使う
- 完全にさめてからふたを閉める(蒸気が水滴になり食べ物を傷めるため)
- 冬場でも保冷バッグに入れて持ち運ぶ
基本はおにぎり(前編)
日本のソウルフード「おにぎり」は、小さいこどものお弁当にも最適です。ただし、具は傷みにくいものを選び、生のものは必ず加熱しましょう。
また、おかずは、
卵焼きやハム、チーズなどの「タンパク質」
野菜スティックやブロッコリー、ミニトマトなどの「繊維質」
漬け物や果物などの「ビタミン類」
他に余裕があればさっと1〜2品調理して添えれば、簡単で立派なお弁当に仕上がります。
定番おにぎりの簡単な作り方
こども用は、こどもの握りこぶしくらいの大きさがベストです。幼児用のお椀などに軽くよそい、中央に具をいれてから握ると、不揃いにならず簡単に出来ます。
手で握る際は、手を濡らして軽く塩を付けます。
サランラップを使う場合は、形を整えたら必ず一度開けて冷ましましょう。そのまま密封してしまうと、お米の蒸気でベチョベチョになり、傷みやすく味も落ちます。
また、のりは巻くよりも小さくちぎって貼付けた方が、こどもには食べやすく、喉に張り付いたり、つっかえたりせずに済みます。
俵型、ボール型、のり巻き型
三角型に少し飽きてきたら、色々な形を試してみましょう。
ただし、具はこぼれやすいので少量にし、ふりかけを混ぜ込むなど工夫しましょう。
のり巻き型は、太巻きより細巻き(円柱型)にした方が、子供が握りやすくなります。
基本はおにぎり(後編)
色々な具を工夫してみよう
好きな具が決まっている子も多いですが、毎日同じだと、栄養がかたよらないか心配になりますね。
そんな時は、一つは定番のものを作り、もう一つは味を変えてみて、好きな具を探ってみると良いでしょう。ママが美味しそうに食べていると興味を持つかも知れません。
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a. 火を通さなくてよいもの
梅干し(ハチミツ付けの方が食べやすい)、昆布の佃煮、納豆、ツナ缶のツナ、鮭フレーク、でんぶ、ふりかけ、など
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b. よく火を通しておくもの
卵、タラコ、生鮭、など
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c. 変わり種
ウインナー、魚肉ソーセージ、ひじきの煮物、カレー味おにぎり、チャーハンおにぎり、など
ただし、油が多いと形が崩れやすいので注意。
瓶・袋詰めの具などを出すときは、必ず綺麗な菜箸などを使い、雑菌が入らないようによく注意しましょう。
おにぎりが嫌いな子は?
ネチャッとした食感が苦手な子がいます。また、歯の生え始めはカリカリしたものの方が歯に心地よい様です。
最近は、お米パンも手軽に買えるようになってきました。
少々値段が張りますが、機会があれば使ってみましょう。
焼いてカリッとさせたり、平たくつぶしてトースターで焼き、ピザのようにしてみると、食べやすいかもしれません。
パンの場合の具とおかず
サンドイッチはのり巻き型に
パンを平たくつぶし、具をのせ、クルクルとまいてサランラップでつつんでしばらく置きます。形がなじんだら食べやすい長さに切ります。
細巻きのように手で握れるので、こどもも食べやすくなります。具は少なめの方がこぼれにくいです。
具は、ゆで卵やツナのマヨネーズ和え、ジャム、ピーナッツクリームなどが子供には好評です。
菓子パンと相性のいいおかず
甘いパンには、マカロニサラダやコールスローなどが合います。
サラダとフルーツを用意し、パンはパン屋さんなどで買うのも良いですね。
常備しておくと便利な食材、用品
- 果物(バナナやみかんはそのまま持って行けて大変便利です。好みのドライフルーツがあればちょっとしたおかずになります)
- ミルクパン(少量を茹でるときなどに便利です)
- 小さめのタッパー
- 小さめの保冷バッグ
- 個包装のマヨネーズやケチャプ
- 個包装のチーズ
- 魚肉ソーセージ
- ふりかけ、佃煮、梅干し、鮭フレークなど好みの具材
- のり
- 常温保温出来るミニサイズの牛乳や飲むヨーグルト、野菜ジュースなど
基本的には見た目より食べやすさと安全性を重視しましょう。
多少、栄養や量が不足していると感じても、他の食事で補えば大丈夫です。
あまり気合いを入れすぎず、無理なく続けることがポイント。
時間に余裕のある時は、こどもと一緒に作ってみるのも楽しいですよ!