
ウイルスが胃腸に感染しておこる病気です。
原因となるウイルスにはノロウイルス、ロタウイルスなどがあり、経口感染します。
乳幼児がかかるウイルス胃腸炎は、ロタウイルスが多いとされています。
おもな症状は吐き気・おう吐・下痢・発熱などがあげられます。
ウイルス性胃腸炎は一年を通して見られますが、11月から2月ごろまでがピークとなる傾向にあります。
治療は吐き気をやわらげたり、熱があれば解熱剤などを使用する対症療法です。
ウイルスを体外に出すことが肝心なので、下痢止めの処方はさけたほうがよいとされています。
1歳の乳児が感染
夜にとつぜんの大量の下痢から始まりました。
またすぐに大量の下痢が出て、この時には便が白っぽく!?
すっぱいような臭いがあり、すぐに普通の下痢ではないと感じられました。
一日のあいだに3度ほど白い下痢をくり返しました。
吐くことはありませんでしたが、まったく水分を受けつけません。
翌朝、急いで小児科を受診すると、そのまま入院になりました。
水分をとれないことが一番の理由です。
入院してからも、大量の下痢は続きました。
おむつをしていますが、すきまからもれてしまうのです。
どこからこれほどの便が出るのかと不思議に思うほどの量が出ました。
下痢のたびに着ている服もよごれてしまうので、そのつど看護師がすべてのよごれものを交換していました。
脱水をふせぐための点滴を受けながら、三日間入院してふつうの便になったのは一週間たったころでした。
2歳半の子の場合
小学生の兄からうつったようで、いきなり食べたものを吐きました。
はじめは食べたものの形が残ったままのおう吐でしたが、やがて白っぽいおう吐物へと変わっていきました。
だらだらと吐くのではなく、おう吐物に勢いがついて口から飛び出すようにして吐くといった状態です。
かなり心配ではありましたが、嘔吐は一日で終わり、発熱することはありませんでした。
便が白くなることもなく、軽いウイルス性胃腸炎にかかったようです。
ワクチンについて
ロタウイルスについては、2011年より任意になりますがワクチン接種が始まっています。
大人も重症化するノロウイルスについては、まだワクチンがありません。