
りんご病は字のとおり、リンゴのようにほほなどが赤くなる病気です。
2歳未満で感染することはまれなようですが、幼児に多い感染症の一つです。
ワクチンがないので、予防接種はありません。
症状は顔やうで、足などにレースカーテン状の赤い発疹ができますが、かゆみは強くないとされています。
赤みは一週間程度で自然に消えるので、特別な治療はないそうです。
かゆみはないけど
ある家庭での2人の子どもの話です。
その子ははじめ、もともと頬にあった白い吹き出物のような湿疹が赤くなったことが、りんご病の始まりでした。
翌日には両うでと両あしに赤いまだらもようが出ていました。
熱はありませんでしたが、ほほだけは異常なほど赤くなり、痛々しく見えるほど。
かゆみはなかったのですが、体がだるいというので保育園を休みました。
食欲もあまりないので、治るまでの4日間を自宅で過ごしました。
すごくかゆい
もうひとりの子は、朝起きてすぐ、腕やお腹、背中にもじんましんのような赤みが出ていました。
食欲はありましたが、のどが痛みました。
体のあちこちをとてもかゆがるので、皮膚科を受診したところ、りんご病とのこと。
かゆみが強いので、かゆみ止めを出してもらいました。
かゆみは薬をのむとすこしは楽になるのですが、完全にはおさまらず、2日間続きました。
また、体の赤みはレース状ではなく、ずっとじんましんのようなままでした。
37度8分の熱が出ていたので、2日間を寝てすごしました。
ですが、ふとんに入ると体が温まって、かゆみがさらに強くなることも。
完全によくなるまでに一週間かかりました。
様子を見てあげましょう
症状についての一般的な説明がありますが、その子によってもすこし変わります。
子どもの様子をよく見てあげて、病気からの回復を手伝ってあげたいですね。