
せきは、ごくありふれた風邪症状の一つです。
風邪をひけばだれでも経験のあることですよね。
そして、ほかの症状がおさまった後でもしつこく残っているのがせきだということも多いと思います。
乳幼児はせきをすることで体力が奪われるため、風邪からの回復が遅れることもあります。
このやっかいなせき。
場合によってはきちんと治療を必要とするケースもあります。
ぜんそく様気管支炎
そもそも、せきは体の中に入ったウイルスを吐きだそうとする、体の自然な反応です。
けっして害のある反応ではないのですが、その反応も強すぎると乳幼児にとっては大きな負担になります。
ひどいせきをするようになったとき、3歳未満の子どもがぜんそく様気管支炎と診断されることがあります。
一般的なぜんそくとは違いますが、ヒューヒューといった苦しそうな呼吸が出るのは同じです。
3歳くらいまでの子どもはまだ気管が細いため、すぐにぜんそくのような呼吸音になってしまいがちなのです。
ですが、気管支を広げる薬を使用することで、症状からの回復が見込めます。
いっぽう、何度もぜんそく様気管支炎をくり返す場合は、将来的にぜんそくになることも。
長期間、経過を見守る必要があります。
一時的なひどいせき
ぜんそく様気管支炎とは別に、子どもならだれでも、ひどいせきをわずらうことがあります。
こんなときはせきをおさえる薬や、たんを出しやすくする薬を飲むと早く回復へむかいます。
子どもは薬を飲みたがらないので、どうしてもというときは夜寝るまえだけでも飲ませるのも一つの方法です。
医師の処方どおり飲むのがいちばんですが、子どもはそんな理屈は気にしません。
寝ているあいだだけでもせきが静まれば、ぐっすり眠って体力の回復をうながせます。
それと同時に、せきやたんが出やすくなるように、部屋の湿度を管理するのも大切です。
せきを長引かせてしまうとぜんそくになってしまう可能性もあるので、医師の診断をうけてじょうずに薬とつきあいましょう。
状態をよく観察しましょう
風邪を引いたらせきは出るものです。
様子を見ていて心配のないせきもあります。
日ごとにせきがおさまらないようであれば、受診しましょう。
また、ここで挙げたものはごく一部で、実際にはとても多くの原因があります。
まずはお子さんの状態をよく見てあげてください。